2010.11.28 (Sun)
初冬の燕岳(Part2)山泊の醍醐味
11月も半ばを迎え、今年も良い天気の中充実した山行をやれてるなぁと感じ
ていました。
しかしひとつ大きな不満が・・・今年は山で泊まる山行に8月の家族でのを
含めても4回しか行けていない。。
年内にもう1回くらいは行きたいなぁ~と考えての今回の燕岳でした。
初冬の燕岳(Part1)ゆっくり登ろう の続きです。
燕山荘に到着、さあ早速宿泊受付だ。
そう、いつもはテント泊ばかりの私ですが、今回は小屋泊です。
小屋泊は珍しいどころではなく通常営業中の山小屋に泊まるのは初めて。
(過去に1回、白山室堂センターに泊まってますが食事提供のない時期でした)
なぜ今回は山小屋泊にしたかというと、過去の経験により現状の自分のテン泊
装備では-10℃程度が限界かな~と感じていました。
で、この時期にその範囲内で行けるとしたら標高を抑えなくてはならない。
しかし折角行くなら北アルプスへ行きたい。
そこで今回は平日でまず混まないだろうし、たまには山小屋でもいいか~と
ここ、燕山荘に泊まることにしたのでした。
ちなみに11月中旬に北アルプスで山小屋に泊まれるのは立山室堂周辺と西穂山荘
そして燕山荘の三択だと思いますが、立山はバスなどに乗るのが億劫、西穂は
泊まりで行くとヤバイトコ(独標より先)まで行っちゃいそうなので自重しました。
そんなわけで宿泊の受付、どうやら本日3人目の受付のようです。
案内されたのが階段を上がって最手前の上の段(カーテン閉まってるトコ)です。
う~ん、あとから思ったのですが下段の方が良かったなぁ。
荷物を一通り整理したら食堂のストーブで暖まる。
その横で小屋閉めの準備をする小屋スタッフさん。
雪の重みに耐えるためのつっかえ棒です。
外に出てみると、「ん~寒い!」
やっぱりテントにしなくて良かったかな。
夕暮れの時間までストーブにて暖まりながら先客である年配の男性2人とお話
してました。
そろそろ夕暮れか、、と外に出るとテント泊が1組、テントを張っている。
結局この日は小屋泊3人・テント泊2人、静かな夜となりそうです。
遠くにはずっと雲に隠れていた鹿島槍ヶ岳がようやく姿を現した。
笠ヶ岳の右に傾く夕日
燕山荘も夕日を浴びる
燕岳への登山道もオレンジに染まるのです。
山で泊まる時の楽しみといえば食事・お酒などありますが、何といっても夕焼け・
朝焼けと満天の星空ではないでしょうか。
ここ、燕山荘では北に燕岳・東に安曇野や松本の夜景と浅間や富士山などの名峰・
南には槍穂高や大天井岳など・西には裏銀座の稜線とどちらを向いても被写体が
豊富ですっかりお気に入りの場所になっています。
じっくり撮りたいのですが、西風が強くなってきた。
夕日と槍ヶ岳にカメラを向けると強風に飛ばされた雪が容赦なく当たる。
寒い! 痛い!
写真を撮る燕山荘の支配人さん
安曇野側の雲も少なくなりました。
笠と双六の間に沈む夕日
夕焼けの燕岳で微速度撮影もやりましたが、劇的な変化はなかったかな。
NIKON D300 & SP AF 17-50mm F/2.8 XR DiⅡ VC LD Aspherical [IF]にて撮影
インターバル2秒で撮影し、24フレーム/秒で動画化
太陽が消えてさらに体感温度が下がります。
なんと、日没時点で-10℃でした、さぶっ!
たまらず小屋内に逃げ込みます。
夕食まではストーブにてぬくぬく。
コタツもぬくぬく、テントならシュラフに入って震えてますね。
夕食は6時から
このご飯(おかわり自由)とおかずだけでも満足できそうなのですが、、
11月の燕山荘ではさらに鍋も出ます。
これを3人でか・・・私、どちらかというと食が細いほうなんですが、
普段では食べないほどに食べて、しばらく動けませんでした。
ふと思ったのだが、宿泊者1人だったらどうするん・・?
夕食後、ひと休みしてから外へ。
折角鍋で温まった体を寒風に晒すことになるのですが、星空撮影ははずせません。
夕方のような風だと厳しいのですが・・・
まず玄関を出た所から様子を伺う。
※これ以降の星景写真はすべてクリックすると拡大表示します。
風は・・弱くなってる♪
これなら少し出歩けるかな。
松本の夜景
奥のお山は八ヶ岳です。
燕岳と北アルプスの峰々
月が明るくて見える星は少ない夜ですが、浮かび上がる雪山が美しい。
西には槍ヶ岳と裏銀座の稜線
東には浅間山、左の明るいのは長野市内かな。
燕岳とテント場
明るい星はたぶんベガ
夜の燕山荘
風は弱いけど寒いものは寒い!
カメラを燕岳に向けて固定し、自動撮影を開始して小屋に戻ります。
食堂に帰るとストーブがある~♪
1時間弱まったり過ごしてから消灯前に再び外へ。
NIKON D300 & SP AF 17-50mm F/2.8 XR DiⅡ VC LD Aspherical [IF]にて撮影
露光15秒・インターバル1秒で撮影し、8フレーム/秒で動画化
上の動画のコンポジット(比較明合成)版
レンズを魚眼レンズに替えてまた撮影
西の星空には裏銀の上に夏の大三角
左上の明るい星は木星かと思われる。
北の星空
東の星空
オリオン座も昇ってきました。
このアングルでカメラを固定。
再び自動撮影の設定をしてから小屋に戻って眠ります。
初冬の燕岳(Part3)荘厳なる夜明け に続きます。
ていました。
しかしひとつ大きな不満が・・・今年は山で泊まる山行に8月の家族でのを
含めても4回しか行けていない。。
年内にもう1回くらいは行きたいなぁ~と考えての今回の燕岳でした。
初冬の燕岳(Part1)ゆっくり登ろう の続きです。
燕山荘に到着、さあ早速宿泊受付だ。
【More】
ここでいつも見てくれている人には「あれ?珍しい」と思われるかもしれない。そう、いつもはテント泊ばかりの私ですが、今回は小屋泊です。
小屋泊は珍しいどころではなく通常営業中の山小屋に泊まるのは初めて。
(過去に1回、白山室堂センターに泊まってますが食事提供のない時期でした)
なぜ今回は山小屋泊にしたかというと、過去の経験により現状の自分のテン泊
装備では-10℃程度が限界かな~と感じていました。
で、この時期にその範囲内で行けるとしたら標高を抑えなくてはならない。
しかし折角行くなら北アルプスへ行きたい。
そこで今回は平日でまず混まないだろうし、たまには山小屋でもいいか~と
ここ、燕山荘に泊まることにしたのでした。
ちなみに11月中旬に北アルプスで山小屋に泊まれるのは立山室堂周辺と西穂山荘
そして燕山荘の三択だと思いますが、立山はバスなどに乗るのが億劫、西穂は
泊まりで行くとヤバイトコ(独標より先)まで行っちゃいそうなので自重しました。
そんなわけで宿泊の受付、どうやら本日3人目の受付のようです。
案内されたのが階段を上がって最手前の上の段(カーテン閉まってるトコ)です。
う~ん、あとから思ったのですが下段の方が良かったなぁ。
荷物を一通り整理したら食堂のストーブで暖まる。
その横で小屋閉めの準備をする小屋スタッフさん。
雪の重みに耐えるためのつっかえ棒です。
外に出てみると、「ん~寒い!」
やっぱりテントにしなくて良かったかな。
夕暮れの時間までストーブにて暖まりながら先客である年配の男性2人とお話
してました。
そろそろ夕暮れか、、と外に出るとテント泊が1組、テントを張っている。
結局この日は小屋泊3人・テント泊2人、静かな夜となりそうです。
遠くにはずっと雲に隠れていた鹿島槍ヶ岳がようやく姿を現した。
笠ヶ岳の右に傾く夕日
燕山荘も夕日を浴びる
燕岳への登山道もオレンジに染まるのです。
山で泊まる時の楽しみといえば食事・お酒などありますが、何といっても夕焼け・
朝焼けと満天の星空ではないでしょうか。
ここ、燕山荘では北に燕岳・東に安曇野や松本の夜景と浅間や富士山などの名峰・
南には槍穂高や大天井岳など・西には裏銀座の稜線とどちらを向いても被写体が
豊富ですっかりお気に入りの場所になっています。
じっくり撮りたいのですが、西風が強くなってきた。
夕日と槍ヶ岳にカメラを向けると強風に飛ばされた雪が容赦なく当たる。
寒い! 痛い!
写真を撮る燕山荘の支配人さん
安曇野側の雲も少なくなりました。
笠と双六の間に沈む夕日
夕焼けの燕岳で微速度撮影もやりましたが、劇的な変化はなかったかな。
NIKON D300 & SP AF 17-50mm F/2.8 XR DiⅡ VC LD Aspherical [IF]にて撮影
インターバル2秒で撮影し、24フレーム/秒で動画化
太陽が消えてさらに体感温度が下がります。
なんと、日没時点で-10℃でした、さぶっ!
たまらず小屋内に逃げ込みます。
夕食まではストーブにてぬくぬく。
コタツもぬくぬく、テントならシュラフに入って震えてますね。
夕食は6時から
このご飯(おかわり自由)とおかずだけでも満足できそうなのですが、、
11月の燕山荘ではさらに鍋も出ます。
これを3人でか・・・私、どちらかというと食が細いほうなんですが、
普段では食べないほどに食べて、しばらく動けませんでした。
ふと思ったのだが、宿泊者1人だったらどうするん・・?
夕食後、ひと休みしてから外へ。
折角鍋で温まった体を寒風に晒すことになるのですが、星空撮影ははずせません。
夕方のような風だと厳しいのですが・・・
まず玄関を出た所から様子を伺う。
※これ以降の星景写真はすべてクリックすると拡大表示します。
風は・・弱くなってる♪
これなら少し出歩けるかな。
松本の夜景
奥のお山は八ヶ岳です。
燕岳と北アルプスの峰々
月が明るくて見える星は少ない夜ですが、浮かび上がる雪山が美しい。
西には槍ヶ岳と裏銀座の稜線
東には浅間山、左の明るいのは長野市内かな。
燕岳とテント場
明るい星はたぶんベガ
夜の燕山荘
風は弱いけど寒いものは寒い!
カメラを燕岳に向けて固定し、自動撮影を開始して小屋に戻ります。
食堂に帰るとストーブがある~♪
1時間弱まったり過ごしてから消灯前に再び外へ。
NIKON D300 & SP AF 17-50mm F/2.8 XR DiⅡ VC LD Aspherical [IF]にて撮影
露光15秒・インターバル1秒で撮影し、8フレーム/秒で動画化
上の動画のコンポジット(比較明合成)版
レンズを魚眼レンズに替えてまた撮影
西の星空には裏銀の上に夏の大三角
左上の明るい星は木星かと思われる。
北の星空
東の星空
オリオン座も昇ってきました。
このアングルでカメラを固定。
再び自動撮影の設定をしてから小屋に戻って眠ります。
初冬の燕岳(Part3)荘厳なる夜明け に続きます。
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choco |
2010.11.29(Mon) 23:04 | URL |
【コメント編集】
こんにちは、コメントありがとうございます。
そうですねぇ~、平日だから少ないだろうとは思っていましたが
まさか3人だとは思いませんでした。
他の人はすぐに寝てしまったので、夜の星空はまさに独り占めでしたよ☆
燕岳は北アルプスの中では石川県から行くには一番遠い方なの
ですが、どうも最近慣れてきたのかあまり遠くには感じなくなって
きましたよ(^^)
そうですねぇ~、平日だから少ないだろうとは思っていましたが
まさか3人だとは思いませんでした。
他の人はすぐに寝てしまったので、夜の星空はまさに独り占めでしたよ☆
燕岳は北アルプスの中では石川県から行くには一番遠い方なの
ですが、どうも最近慣れてきたのかあまり遠くには感じなくなって
きましたよ(^^)
いやぁ~、すごい景色ですね!白い山が映えて、美しい♪
そして満天の星空、圧巻です。
・・・でも寒そー(><)
平日だと、こんなにのびのび泊れるんですね。
ああ、しかも独り占めの景色、いいですねえ。
(・・でもきっと、私は寝ててごろ太君が写真撮って景色ゲットするパターンだろうな)
そして満天の星空、圧巻です。
・・・でも寒そー(><)
平日だと、こんなにのびのび泊れるんですね。
ああ、しかも独り占めの景色、いいですねえ。
(・・でもきっと、私は寝ててごろ太君が写真撮って景色ゲットするパターンだろうな)
流れ星も撮れてる、すごい!
星空きれいですね~
展望、昼夜共に素敵です。
マイナス10度ですか、寒そう^^;
小屋泊いいな~♪平日もいいな~♪
星空きれいですね~
展望、昼夜共に素敵です。
マイナス10度ですか、寒そう^^;
小屋泊いいな~♪平日もいいな~♪
コメントありがとうございます。
月明かりのない時の星空も星の数が多くて圧倒されますが、
山々が雪を被った季節では月明かりがあった方が美しいかも
しれませんね。
夜は意外と寒くなくて、夕方の方が寒かったですよ。
やっぱり体感温度は風の強弱によって大違いです。
ごろ太君も星空にハマりつつありますからね(^^)/
明るいレンズが欲しいとか言ってませんか?
月明かりのない時の星空も星の数が多くて圧倒されますが、
山々が雪を被った季節では月明かりがあった方が美しいかも
しれませんね。
夜は意外と寒くなくて、夕方の方が寒かったですよ。
やっぱり体感温度は風の強弱によって大違いです。
ごろ太君も星空にハマりつつありますからね(^^)/
明るいレンズが欲しいとか言ってませんか?
コメントありがとうございます。
写っているのは残念ながら流れ星ではなく人工衛星なんですよ。
流星は一瞬で消えるのでなかなかはっきり写らないのです。。
夜は意外と寒くなかったです。
(とは言ってもどれも10~20分しか外に出ていませんが・・)
小屋にストーブがあるとついつい甘えてしまいました(^_^;)
私は仕事の休みが週末と平日で半々くらいなのですが、平日の
場合は静かな山を満喫しています♪
写っているのは残念ながら流れ星ではなく人工衛星なんですよ。
流星は一瞬で消えるのでなかなかはっきり写らないのです。。
夜は意外と寒くなかったです。
(とは言ってもどれも10~20分しか外に出ていませんが・・)
小屋にストーブがあるとついつい甘えてしまいました(^_^;)
私は仕事の休みが週末と平日で半々くらいなのですが、平日の
場合は静かな山を満喫しています♪
しょももさんが小屋泊に屈するとは!wwww
生涯テン泊を誓い合った仲じゃないですか!(嘘)
と、いうのは冗談で、まぁ僕も山岳部時代に鏡平小屋、山を始めた最初の年に御嶽山の五の池小屋に宿泊しております(-▽-)
小屋にはまた、小屋のよさがありますよね。知らない人とのコミュニケーションだとか、暖かい食事だとか。
といいつつ、いずれにせよ利用回数は少ない方ですσ(´∀`;)
冬期のテント泊装備は難しいところですよね…
僕の場合はテント泊を嫁と始めたのがほぼ厳冬期真っ只中だったこともあり、大量の初期投資をしたのでそれなりに装備があるので良いのですが。
目測を見誤ると不快なテン泊になるどころか命の危険もありますから、理性的な判断を下さなければいけないところですよね。
今のところ北八ヶ岳の-15℃が最低気温、まだ余力を残しているので厳冬期の赤岳-25度に耐えうるか…というのが今期の課題であります。
生涯テン泊を誓い合った仲じゃないですか!(嘘)
と、いうのは冗談で、まぁ僕も山岳部時代に鏡平小屋、山を始めた最初の年に御嶽山の五の池小屋に宿泊しております(-▽-)
小屋にはまた、小屋のよさがありますよね。知らない人とのコミュニケーションだとか、暖かい食事だとか。
といいつつ、いずれにせよ利用回数は少ない方ですσ(´∀`;)
冬期のテント泊装備は難しいところですよね…
僕の場合はテント泊を嫁と始めたのがほぼ厳冬期真っ只中だったこともあり、大量の初期投資をしたのでそれなりに装備があるので良いのですが。
目測を見誤ると不快なテン泊になるどころか命の危険もありますから、理性的な判断を下さなければいけないところですよね。
今のところ北八ヶ岳の-15℃が最低気温、まだ余力を残しているので厳冬期の赤岳-25度に耐えうるか…というのが今期の課題であります。
コメントありがとうございます。
ふふふっ、約束は破るためにあるのです!
というのは冗談として、1回普通に泊まってみたかったんですよ。
で、感想としては確かに楽なんですけど、食事などの時間が決められて
いるのが自分には合わないかな~と感じました。
なのでこれからもテント泊メインでいきますよ。
みさわさんのテント泊厳冬期スタートは思い切りましたね。
私はまあシュラフを買い足すだけでももう少しいけるんでしょうけど、
今以上家族に心配をかけるわけにはいかないので当分の間は冬期の
テント泊はやらない方針です。
・・・と言ってもほんの2年前まで冬山はやらないと言っていたので
先の事は分かりませんが・・(笑
ふふふっ、約束は破るためにあるのです!
というのは冗談として、1回普通に泊まってみたかったんですよ。
で、感想としては確かに楽なんですけど、食事などの時間が決められて
いるのが自分には合わないかな~と感じました。
なのでこれからもテント泊メインでいきますよ。
みさわさんのテント泊厳冬期スタートは思い切りましたね。
私はまあシュラフを買い足すだけでももう少しいけるんでしょうけど、
今以上家族に心配をかけるわけにはいかないので当分の間は冬期の
テント泊はやらない方針です。
・・・と言ってもほんの2年前まで冬山はやらないと言っていたので
先の事は分かりませんが・・(笑
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白山に続き雪山は燕ですか!
小屋に3人って、すごいですね。
夏はあんなに混んでいるのに!!
ぜいたく~。さらに、この景色独り占め。
がんばって登ったご褒美ですよね。
ていうか、石川から遠いところご苦労様です!!
本当に夜空がきれいですね♪